開発の動機とかその辺
2026-02-25T00:00:00.000Z
今では「小説執筆用エディタ」という名目でリリースしているMirrorShardシリーズだが、実は最初から創作専用エディタとして開発を開始したわけではない。実を言うと、「Macで使える巨大テキストファイル対応のエディタ(というかアウトラインプロセッサ)がどうしても欲しかった」というのがもともとの開発理由である。
私は「数年分のゲームのプレイ記録」とか「20数年分の日記」とかを単一の階層つきテキストファイルで管理しているという変な人間なのだが、しかし数MB以上の巨大テキストが扱える(そしてアウトラインプロセッサとして運用できる)エディタというのは極めて数が限られる。WindowsはEmEditorがあるからいいが、問題はほかのOSである。
特にMacが深刻で、フリーウェアの有名どころだとそれこそVS Codeくらいしか選択肢がない。――しかしそのVS Codeも、巨大ファイルを扱っていると割と頻繁にクラッシュする(Zed editorも試してみたが同様)。
ないなら自分で作るしか……ということで開発したのがMirrorShardというわけである。
しかし当方、プログラマーでもエンジニアでもなんでもなく、AIがなければろくにコードも書けないド素人である。そんな人間がよくテキストエディタを自作しようなどと思ったものだが、AIがあればどうにかなってしまうのが現代社会の恐ろしいところだ。
Readmeに「コードの大半はGemini君が書いてくれました」と記したのは謙遜ではない。単なる事実である。
で、最初はGemini君に勧められるままにMonaco Editorをベースに開発を始めたのだが、IMEの変換窓が変なところに出現してしまう仕様をどうやっても解消できず、結局CodeMirror 6ではじめから作り直す羽目になった。
そんなわけで、CodeMirrorの欠片から作られたのが拙作MirrorShard、というわけだ。我ながら安直なネーミングである。
そうして作られたMirrorShardだが、1つでもVS CodeやZed editorがクラッシュするような巨大ファイルを複数同時運用しても安定して扱えるのはさすがCodeMirrorといったところで、日々の常用エディタとして大変重宝している。
一方で、小説用エディタが欲しかったというのもまた事実なのだが――それについては、また別稿で。